FIREを考えるときに、選択肢のひとつになるのが田舎暮らしです。
都会より家賃が安そう。
自然が多くてのんびり暮らせそう。
庭付きの家で家庭菜園や果樹を育てられそう。
生活費を下げればFIREに近づけそう。
こう考える人も多いと思います。
実際、田舎暮らしはFIREと相性がいい部分があります。
ただし、田舎に行けばすべて安くなるわけではありません。
家賃や土地代は下がりやすい一方で、車の維持費、修繕費、移動コストなどが増える場合もあります。
今回は、田舎暮らしFIREの生活費はいくらくらい必要なのか、都会より安くなる費用・高くなる費用を整理していきます。
当サイトでは無料FIREシミュレーターも公開しているので、自分の条件で試算したい方はぜひ使ってみてください。
田舎暮らしFIREは生活費を下げやすい
田舎暮らしFIREの大きなメリットは、生活費を下げやすいことです。
特に大きいのは住居費です。
都市部で賃貸に住む場合、家賃だけで月7万円〜10万円以上かかることもあります。
一方で、地方や田舎では、家賃がかなり安い地域もあります。
中古住宅を購入する場合も、都市部より安く手に入る可能性があります。
FIREに必要な資産額は、生活費で大きく変わります。
そのため、住居費を下げられる田舎暮らしは、FIRE計画にとってかなり大きな武器になります。
田舎暮らしFIREの生活費目安
一人暮らしで田舎暮らしFIREをする場合、ざっくりした生活費の目安はこのくらいです。
| 項目 | 月額目安 |
|---|---|
| 住居費 | 30,000〜70,000円 |
| 食費 | 30,000〜50,000円 |
| 水道光熱費 | 15,000〜30,000円 |
| 通信費 | 5,000〜10,000円 |
| 車関連費 | 25,000〜50,000円 |
| 医療費・保険 | 10,000〜20,000円 |
| 趣味・交際費 | 20,000〜50,000円 |
| 税金・予備費 | 20,000〜40,000円 |
合計すると、だいたい月15万円〜25万円くらいが現実的なラインです。
かなり節約すれば月15万円台も可能かもしれません。
ただ、車を持つ場合や、趣味・旅行・庭づくりなどを楽しみたい場合は、月20万円前後は見ておいた方が安心です。
個人的には、田舎暮らしFIREを考えるなら、
最低ライン月15万円、現実ライン月20万円、安全ライン月25万円
くらいで試算するのがおすすめです。
都会より安くなりやすい費用
田舎暮らしで安くなりやすい費用は、主に次のようなものです。
1. 住居費
一番大きいのは住居費です。
家賃が下がれば、FIREに必要な資産額も大きく下がります。
たとえば、都会で家賃8万円だった人が、地方で家賃4万円になれば、月4万円の固定費削減です。
年間では、
4万円 × 12か月 = 48万円
4%ルールで逆算すると、
48万円 × 25 = 1,200万円
つまり、月4万円の住居費削減は、単純計算では約1,200万円分の資産に近い効果があります。
これはかなり大きいです。
FIRE計画では、収入を増やすことも大事ですが、固定費を下げることも同じくらい重要です。
2. 外食費・娯楽費
田舎暮らしでは、都会ほど外食や買い物の誘惑が少ない場合があります。
駅前、商業施設、飲み会、カフェ、イベントなどが少ない地域では、自然とお金を使う機会が減ることがあります。
もちろん、これは人によります。
通販で買い物をしすぎれば支出は増えますし、車で遠出すれば交通費もかかります。
ただ、都会のように日常的に消費する環境から離れることで、生活費が下がる可能性はあります。
3. 趣味のコスト
田舎暮らしでは、自然を使った趣味が増えやすいです。
たとえば、
- 散歩
- 登山
- 釣り
- 家庭菜園
- ガーデニング
- 果樹栽培
- DIY
- 車中泊
- 温泉めぐり
こうした趣味は、初期費用こそかかることがありますが、日常の満足度を上げやすいです。
特に庭付きの家なら、家庭菜園や果樹栽培を楽しめます。
お金をかけて消費するより、育てる・作る・整える方向の趣味に変わると、生活の満足度を保ちながら支出を抑えやすくなります。
田舎暮らしで高くなりやすい費用
一方で、田舎暮らしには高くなりやすい費用もあります。
ここを見落とすと、思ったより生活費が下がらないことがあります。
1. 車関連費
田舎暮らしで一番大きいのが車です。
都市部なら車なしで生活できる場所も多いですが、田舎では車がほぼ必須になることがあります。
車を持つと、次の費用がかかります。
- ガソリン代
- 自動車保険
- 自動車税
- 車検
- タイヤ交換
- メンテナンス
- 修理費
- 駐車場代
- 買い替え費用
月平均で見ると、最低でも月2万円〜3万円。
余裕を見れば月4万円〜5万円くらいは考えておきたいです。
田舎暮らしFIREでは、家賃が下がっても車代で相殺されることがあります。
ここは本当に注意です。
2. 光熱費
田舎の家は広いことがあります。
広い家は快適ですが、冷暖房費が高くなりやすいです。
特に、
- 冬が寒い地域
- 古い家
- 断熱性能が低い家
- 灯油暖房が必要な地域
- プロパンガスの地域
では、光熱費が思ったより高くなることがあります。
家賃が安くても、光熱費が高いと生活費はあまり下がりません。
田舎の中古住宅を考えるなら、断熱性・ガス種別・暖房費はかなり重要です。
3. 家の修繕費
中古住宅を買う場合、修繕費も考える必要があります。
安い家を買っても、あとから修繕費が大きくかかる可能性があります。
たとえば、
- 屋根
- 外壁
- 水回り
- 床
- 断熱
- 電気設備
- 給湯器
- シロアリ
- 雨漏り
こうした修繕が必要になると、数十万円〜数百万円かかることもあります。
田舎暮らしFIREで中古住宅を買う場合は、購入費だけでなく、
初期修繕費と毎年の修繕積立を入れて考えた方が安全です。
4. 医療・買い物への移動コスト
田舎では、病院やスーパーが遠い場合があります。
若くて元気なうちは問題なくても、年齢を重ねると移動の負担が大きくなる可能性があります。
FIREは長期戦です。
50代では快適でも、60代、70代で同じ生活ができるかは考えておく必要があります。
特に、
- 病院までの距離
- スーパーまでの距離
- 公共交通機関
- 冬の道路状況
- 運転できなくなった後の生活
このあたりは重要です。
田舎暮らしFIREの3パターン
田舎暮らしFIREには、いくつかのパターンがあります。
パターン1:田舎賃貸
まずは田舎で賃貸に住むパターンです。
メリットは、初期費用が少なく、失敗したときに引っ越しやすいことです。
いきなり中古住宅を買うより安全です。
デメリットは、家賃が毎月かかることと、庭付き物件などの選択肢が限られることです。
田舎暮らし初心者なら、最初は賃貸で試すのもかなり現実的です。
パターン2:中古住宅を購入
次に、中古住宅を購入するパターンです。
メリットは、住居費を大きく下げられる可能性があることです。
庭付きの家を買えば、家庭菜園や果樹栽培、DIYなども楽しめます。
デメリットは、初期費用と修繕費です。
安く買えたとしても、住める状態にするまでにお金がかかることがあります。
購入するなら、物件価格だけでなく、
- リフォーム費
- 固定資産税
- 火災保険
- 修繕費
- 水道光熱費
- 車の必要性
まで含めて考える必要があります。
パターン3:実家継続+将来移住
一番安全なのは、いきなり田舎に移住するのではなく、実家継続や現在の住まいをベースにしながら、将来の移住を検討するパターンです。
この場合、FIRE前に焦って大きな決断をしなくて済みます。
まずは資産形成を進める。
副収入のタネを作る。
移住候補地を調べる。
短期滞在してみる。
FIRE後にゆっくり判断する。
この流れなら、失敗リスクを下げられます。
田舎暮らしは憧れだけで決めると危ないです。
実際にその土地で暮らせるかどうかを試す期間があると安心です。
田舎暮らしFIREで月20万円はどうか?
個人的には、田舎暮らしFIREで月20万円はかなり現実的な基準だと思います。
ただし、条件があります。
月20万円で暮らしやすいのは、
- 家賃が安い
- 車費用を抑えられる
- 大きなローンがない
- 医療費がまだ大きくない
- 趣味費をコントロールできる
- 中古住宅の修繕費を別枠で用意している
こういう場合です。
逆に、
- 車を頻繁に使う
- 古い家の修繕が多い
- 寒冷地で光熱費が高い
- 通販や趣味にお金を使いすぎる
- 旅行や外出が多い
こうなると、月20万円では少し窮屈になる可能性があります。
田舎暮らしFIREでは、月20万円を基本にしつつ、
月25万円でも耐えられるかをシミュレーションしておくと安心です。
田舎暮らしFIREと副収入の相性
田舎暮らしFIREは、副収入との相性もいいです。
特に、場所に縛られない収入源があると強いです。
たとえば、
- ブログ
- Webツール
- YouTube
- note
- Kindle
- アプリ
- デジタル教材
- テンプレート販売
こうした収入源があれば、田舎に住んでも収入を作れる可能性があります。
田舎暮らしで生活費を下げつつ、月3万円〜5万円の副収入を作れれば、FIRE計画はかなり安定します。
たとえば月20万円生活で、月5万円の副収入がある場合、資産から取り崩すのは月15万円です。
20万円 - 5万円 = 15万円
年間では180万円。
4%ルールで見ると、
180万円 × 25 = 4,500万円
完全に月20万円を資産だけでまかなうより、必要資産の目安をかなり下げられます。
田舎暮らしとサイドFIREはかなり相性がいいです。
無料FIREシミュレーターで田舎暮らしFIREを試算しよう
田舎暮らしFIREは、人によって生活費が大きく変わります。
だからこそ、自分の条件でシミュレーションすることが大切です。
おすすめは、次のパターンで試すことです。
- 月15万円生活
- 月18万円生活
- 月20万円生活
- 月25万円生活
- 副収入なし
- 副収入月3万円
- 副収入月5万円
- 車あり
- 車なし
- 賃貸
- 中古住宅購入
このように複数パターンで試すと、自分に合うFIREの形が見えてきます。
「田舎賃貸ならいけそう」
「中古住宅購入だと初期費用が重い」
「車費用を入れると月20万円では少し厳しい」
「副収入月5万円があるとかなり楽になる」
こうした違いが数字でわかります。
まずは無料FIREシミュレーターで、自分の田舎暮らしFIREを試算してみてください。
まとめ:田舎暮らしFIREは住居費と車費用がカギ
田舎暮らしFIREは、生活費を下げやすい魅力があります。
特に住居費を抑えられると、FIREに必要な資産額を大きく下げられます。
一方で、田舎暮らしでは車費用、光熱費、修繕費、移動コストが増える場合もあります。
そのため、田舎に行けば必ず安くなると考えるのは危険です。
田舎暮らしFIREの生活費は、ざっくり見ると、
- 最低ライン:月15万円
- 現実ライン:月20万円
- 安全ライン:月25万円
くらいで考えるのがおすすめです。
特に大事なのは、
- 住居費
- 車費用
- 修繕費
- 光熱費
- 医療や買い物へのアクセス
- 副収入の有無
です。
田舎暮らしFIREを目指すなら、憧れだけで判断せず、生活費を具体的に分解して考えましょう。
そして、無料FIREシミュレーターで複数パターンを試して、自分にとって現実的なFIREの形を探してみてください。
関連記事
・50歳でFIREするにはいくら必要?
・月20万円でFIREするにはいくら必要?
・サイドFIREに必要な資産はいくら?
・月5万円の副収入がFIREに与える効果