なぜ「知識」より「感覚」なのか
投資を始めたばかりの人ほど、
「手法」「銘柄」「利回り」に目が向きがちだ。
もちろん、早く儲けたい気持ちは自然だし否定しない。
ただ、長く続けるほどこの世界が甘くないことを、嫌というほど思い知らされる。
そして多くの場合、
『それに気づくのは大きくやられた“後”』だったりする。
ある意味、そこがスタートラインなのかもしれない。
感覚がズレたままでは、成績は安定しない
金額の増減に心が激しく揺さぶられている状態。
この時点で、感覚は相場とまったく噛み合っていない。
浮ついた、不安定な状態でトレードしても
結果が安定しないのは当然だ。
だから初心者が最初に身につけるべきなのは、
**手法でも知識でもなく「距離感」**だと思っている。
「失っても生活が壊れない距離感」
これが何よりも大事。
欲が先行すると、同時に“失う覚悟”も必要になる
生活が苦しい、もっと豊かになりたい。
そうした欲求があるからこそ、投資を始める人は多い。
でも「欲しい」だけが先行すると、
失う可能性を受け入れられない状態になりやすい。
増えた時の喜びよりも、
負けた時のダメージは想像以上に大きい。
だからこそ、
- どこまでのマイナスなら冷静でいられるのか
- 想定外の損失が出たとき、暴走しないか
このラインを体感として把握しておく必要がある。
なぜこの感覚がないと危険なのか
小さなかすり傷で済んだはずの損失が、
一生モノの大損害に変わるからだ。
大損すると、人は取り返そうとする。
すると
- レバレッジを上げ
- 無理なハイリターンを狙い
- 心が金額に慣れる前に自制心を失う
コントロールできない状態ほど、怖いものはない。
人は追い詰められると、
思いつく限りの最悪の行動を取りがちだからだ。
知識より先に整えるべき3つの感覚
①「なくなっても困らない金額」の感覚
この金額なら失っても生活が壊れない。
そのラインを頭ではなく体で理解しておく。
②「何もしない時間に耐える感覚」
「待つも相場」。
チャートを見たらすぐに買うのは、作戦がないのと同じ。
③「増えなくても焦らない感覚」
相場は自分の技術だけではどうにもならない。
勝てない時期は、徹底的に勝てない。
諦めること、休むことも立派な戦略。
この感覚が身につくと、投資との付き合い方が変わる
- 無理なトレードをしなくなる
- ガツガツやっても勝てないと割り切れる
- 生活に影響するような不安が消える
投資が「戦い」ではなく
長期的な付き合いに変わっていく。
僕自身が最初につまずいたのも、この感覚だった
ゲームが得意だった僕は、
このマネーゲームも当然勝てると思っていた。
でも実際は、
技術よりもメンタルのゲームだった。
含み損が出た時、
負けが続いた時、
心を折りにくるように相場が動く時。
本当の勝負は、
そこで踏ん張れるかどうかだった。
そしてそれを支えるのは、
「余裕」という感覚だった。
まとめ|投資は「増やす技術」より「壊さない感覚」
手法でも、銘柄でもない。
まず整えるべきは、余裕のある投資姿勢。
心がいちいち動揺するトレードは、
すでにギャンブル化している。
攻めて増やす前に、
鉄壁の防御ができる感覚を作る。
その上で、手堅く勝ちにいく。
この感覚があれば、
知識も経験も自然と積み上がっていく。
コツコツとプラスを重ねること。
それこそが、投資との正しい向き合い方だと思っている。